申請のステップ
 
 申請用紙にも書いてあるが、自分で永住権の申請を行うことは決して難しくはないし、弁護士やコンサルタントなど専門家の有無によって審査結果が変わるということもない。しかし、手続き自体の複雑さ、時間的な問題などから専門家を利用する人も少なくはない。ここでは「自分で申請する場合」と「専門家に頼む場合」、それぞれのパターンで紹介しよう。
自分で申請する場合
 個人移民として申請するためには、いくつかの条件がある。「ポイントが75点以上であること」「過去10年間に少なくとも1年間のフルタイムでの就労経験があること」「その職業が、全国職業分類表(NOC)のリストにのっていること」「カナダで安定した生活を始めるのに十分な資金があること(例えば申請者1人の場合9,186ドル、3人家族で14,280ドル)」などである。申請料として550ドル、入国税として975ドルがかかることも忘れずに。
 申請を決めたら、まずは申請用紙を手に入れることが先決だ。申請用紙は、移民局のホームページからダウンロードすることもできる。
 申請用紙に記入し、必要書類を集める。すべての必要書類は英文で提出するため英訳が必要。また、警察証明については、カナダ国内から日本領事館を通して取り寄せる場合、数ヶ月の時間を要することにも注意が必要だ。さらに、新移民法では語学力判定のために「IELTS」か「CELPIP」の結果を送付する必要があるため、その時間も考慮に入れなくてはならない(IELTSのスコアは、受験日から約3週間後に郵送で通知される)。申請用紙、必要書類一式をカナダ国外のビザオフィスに郵送。その数ヵ月後に書類審査の結果が届く。
 合格者はその後健康診断を受けることになるが、有効期限があるので面接日の通知が来るまでは健康診断に行かないほうが無難。面接が必要な人には面接日の通知が来る。面接はもちろん英語で行われるので十分な準備をしておくこと。合否は通常、面接終了後その場で言い渡される。その後、永住権関連の書類が郵送されてくるので、この書類を持ってカナダの入国審査を受け、正式な移民となるというわけだ。
必要書類 チェックリスト
書類はすべて英語かフランス語で書かれたオリジナル、または証明書付きのコピーのみ有効。必要書類は申請先オフィスによって若干の違いがある。
個人移民
□出世証明書
□結婚証明書
□離婚・別居証明書
□パスポートのコピー
□卒業証明書
□成績証明書
□職歴証明書
□残高証明書
□親権に関わる証明書(子供がいる場合)
□カナダ国内に家族、親戚がいる場合は その証明書類
□語学力を証明する書類(IELTSの結果など)
□現在カナダで働いている場合、その許可書(就労ビザ)
□配偶者からの許可書(配偶者が一緒に来ない場合)
□無犯罪証明書(今まで6ヶ月以上住んだ 経験のある場所すべてが対象)
□写真
家族移民
□パスポートのコピー
□出生証明書
□離婚・別居証明書
□無犯罪証明書
□結婚証明書
□写真
ビジネス移民
□出生証明書
□結婚証明書
□離婚・別居証明
□無犯罪証明書
□卒業証明書
□職歴・在職証明書
□パスポートのコピー
□親権にかかわる証明書
□過去1年間の財政証明書(残高証明・株・有価証券など)
□資産証明書(土地・建物・土地など)
□写真
申請のステップ
フローチャート
 
申請用紙を移民局から取り寄せる
    
申請用紙・必要書類一式をビザオフィスに郵送
     1〜4ヶ月
申請受理確認などの通知が送られてくる
     4〜6ヶ月
書類審査の結果通知が送られてくる
       (以下、合格の場合)
     3ヶ月
面接
     2週間〜3ヶ月
ビザ受領

(編注)ここで示した期間はあくまでも目安であって、申請した場所、時期、個人などによって差がある

ポイント計算表 あなたのポイント

学歴 (25点満点) A
  • 修士号か博士号取得者で、合計17年以上のフルタイムまたはそれに匹敵する教育   25点
  • 2つ以上の大学卒で、合計15年以上のフルタイムまたはそれに匹敵する教育   22点
  • 3年以上の専門学校・職業訓練校卒で、合計15年以上のフルタイムまたはそれに匹敵する教育   22点
  • 2年以上の大学卒で、合計14年以上のフルタイムまたはそれに匹敵する教育   20点
  • 2年以上の専門学校・職業訓練校卒で、合計14年以上のフルタイムまたはそれに匹敵する教育   20点
  • 1年以上の大学卒で、合計13年以上のフルタイムまたはそれに匹敵する教育   15点
  • 1年以上の専門学校・職業訓練校卒で、合計13年以上のフルタイムまたはそれに匹敵する教育   15点
  • 1年以上の専門学校・職業訓練校卒で、合計12年以上のフルタイムまたはそれに匹敵する教育   12点
  • 高校卒    5点
/25

語学力 (24点満点) B
 第1言語(英語かフランス語) 16点満点 @+A
  • 上級(話す・聞く・読む・書く、各4点) 16点
  • 中級(話す・聞く・読む・書く、各2点) 8点
  • 初級(話す・聞く・読む・書く、各1点) 4点
  • 全くわからない 0点
/24
 第2言語(フランス語か英語) 8点満点
@ A
/16  /8
  • 上級(話す・聞く・読む・書く、各2点) 8点
  • 中級(話す・聞く・読む・書く、各2点) 8点
  • 初級(話す・聞く・読む・書く、各1点) 4点
  • 全くわからない 0点

職務経験 (21点満点) C
  • 1年  15点
  • 2年  17点
  • 3年  19点
  • 4年以上  21点
/21

年齢 (10点満点) D
  • 21歳〜49歳   10点
  • 50歳以上、20歳以下は1歳ごとに  2点減点
/10

カナダでの雇用の確保 (10点満点) E
  • カナダ人材資源開発局(HRDC)から承認を得た雇用主がいる 10点
  • ワークビザを保持している  10点
/10

適応性 (10点満点) F
  • 配偶者の学歴が
    • 修士号か博士号取得者で、合計17年以上のフルタイム
      またはそれに匹敵する教育   5点
    • 2年またはそれ以上の専門学校・職業訓練校、
      または大学卒業で、合計14年以上のフルタイム
      またはそれに匹敵する教育   4点
    • 1年以上の専門学校・職業訓練校、または大学卒業で、
      合計12年以上のフルタイムまたはそれに匹敵する教育  3点
  • 申請者または配偶者がカナダで1年以上フルタイムでの
    就労経験(認定許可された)がある   5点
  • 申請者または配偶者がカナダで
    2年以上のフルタイム教育を受けた経験がある   5点
  • 「カナダでの雇用の確保」の条件を満たす雇用主がいる、
    またはワークビザを保持している   5点
  • カナダ国内に市民権か永住権をもつ家族がいる   5点
/10

合計(A〜Fの合計) 
パスマーク(合格ライン)は75点
/100
 
≪BACK NEXT≫