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「永住権」を取ることが「移民」
カナダは教育水準が高く、豊かな天然資源に恵まれ、環境汚染も進んでいない。しかしその一方で、人口が少ないことから各業種にわたって専門の技術者が不足しているという側面もある。カナダ政府が積極的に移民を受け入れている理由がここにある。
移民になるということは、日本国籍を失わずにカナダに永久に住むことのできる権利(=永住権)を取得するということ。この権利を手にすれば、カナダで自由に労働、ビジネス、学習ができ、永久的にカナダに住むことができる。カナダ人(カナダ国籍保有者)との違いは「選挙権がない」ことくらいで、その他の権利・義務はほぼ同様。例えば教育機関の学費などもカナダ人と同じ扱いになり、公的健康保険にもカナダ人と同じ条件で加入できる。ただし、5年間で730日(2年間)以上はカナダ国内に滞在しなければならないなど、若干の規制はある。
また、2002年6月28日にカナダ移民法が25年ぶりに改正された。「改正」と言うよりも「新しい法律」と言った方が適当であるかと思われるほどの、大幅な変更となった。
「永住権」と「市民権」の違い
よく混同されるが、永住権は市民権(Citizenship)とはまったく別のものである。永住権に対して、市民権は「カナダ国籍所有」を意味し、法律上は他のカナダ人とまったく同じ権利を持つことになる。カナダ滞在期間の制限もなくなり、パスポートもカナダのものになる。しかし、日本は二重国籍を認めていないため、カナダの市民権を取得した場合、日本国籍は失われる。つまり、永住権を取得すると日本国籍を保持しながらカナダで暮らす権利が与えられ、市民権を取得すると日本国籍を放棄しカナダ国民となるのだ。
また、新移民法により永住権所有者に対して「永住者カード(Permanent Resident Card)」(通称メイプルカード)が発行されることになった。アメリカのグリーンカードに相当するもので、個人情報が読み取れる光学式カード(偽造防止とセキュリティ強化のため)。クレジットカードサイズなので携帯にも便利な身分証明書となっている。
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コラム
データで見る「日本人と移民」
日本人の海外移民は明治維新(1868年)とともに始まっているが、そのほとんどが農場などの労働者としての組織的な海外移住だった。1960年代に入るとこのような組織的海外移住は次第に見られなくなり、今日では仕事や結婚など様々な個人的理由で、世界各国へと移住している。外務省の海外在留邦人調査統計によると、2001年10月現在で29万3310人の日本人が海外で移民として生活している。
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日本人の年別移民数(過去10年)
(移民として海外に出て行った数)データ:外務省 海外在留邦人調査統計より |
カナダにおける日本人の移民数は2001年10月現在で2万2002人、うちバンクーバーには約半数の1万1205人が暮らしている。カナダへの移民希望者は年々増加傾向にあり、2000年からの2年で移民となった日本人は約3千人にのぼる。
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日本人の国別移民数
(海外永住者の国別内訳)2001年10月1日現在データ:外務省 海外在留邦人調査統計より |
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みんなは「移民」をどう受けとめているの?
「5年前にカナダ人と結婚して移民になりました。夫は日系カナダ人なので、家では日本語、食べ物も和食が多いです。それでもやっぱり日本にいる家族のことが心配なので、ゆくゆくは日本に帰りたい ですね」 (28歳・移民・女)
「もっと長く暮らしてみたいって気持ちはあるけど移民までは考えられないなぁ。日本では看護婦をやっていたんだけど、こっちで看護婦になるのはすごく難しいって聞いてるし、日本で築いたキャリアはやっぱり捨てられない 」 (30歳・学生・女)
「お金がかかるというイメージ。それさえなければ移民したい。堅苦しい日本に住むより、カナダでの生活に興味がある。それにこっちにいる方が、 ありのままの自分でいられる 気がする」 (23歳・ワ ーホリ・女)
「今すぐ、とは考えていませんがチャンスがあればいつかしたいと思いますね。労働法がきちんとしていて、日本に比べると 働く環境がいい ので…」
(28歳・ワーホリ<歯科技工士>・男)
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