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●ハラハラした予選2次リーグ●
正直言って予選ラウンドの2次リーグ(6強が参加してからのリーグ)が始まった時には、カナダは長野の二の舞になるのではないかと思われるほど、チー
ム・プレーができていなかった。あれだけすごい選手たちがそろっていながら、それがまったく噛み合わない。予選リーグのグループAでは、4チーム中3位という成績だった。
●ありがとう、スウェーデン●
今回カナダが優勝できたのは、初戦でスウェーデンに負けたからかもしれない。5-2などという、とても恥ずかしいスコアで負けてしまい(しかも第2ピリオドは4-0)、カナダはすごい危機感を持ったはずだ。あの長野でのチェコ戦が、誰の心にもよぎったと思う。
その後グループA内では、ドイツに辛くも3-2で勝ち、チェコとは3-3と引き分けた。この間スウェーデンは全勝で、誰もが準決勝(ベスト4)までは順調に進むだろうと思っていたのだが…。準々決勝で大波乱が起こる。スウェーデンは、なんとベラルーシに4-3で負けてしまうのだ!
ベラルーシは自国のリーグでプレーしている選手がほとんどで、NHLプレーヤーは1人だけ。対するスウェーデンには、カナックスのキャプテン=マーカス・ナズランドとマティアス・オーランド、トロントのキャプテン=マッツ・サンディーンなど、NHLでもトップグループに属する選手がほとんど。なぜ負けてしまったのか今もって分からないが、たしかにベラルーシは善戦していた。
この試合を目の当たりにしたカナダは、相当あせったに違いない。しかし、これが結果的にはカナダにラッキーをもたらした。カナダが準決勝で対戦したのが、このベラルーシだったのだ。これがもしスウェーデンだったら、カナダは決勝に進出できなかったかもしれない。ベラルーシ戦では7-1と圧勝。その前のフィンランド戦あたりからプレーがまとまってきたが、ここでようやくチームとして安定し、各プレーヤーの力が発揮できるようになった。決勝に向けて自信をつける1ステップになったのだ。
●組み合わせの神様に感謝●
オリンピックでは、準々決勝からトーナメントになっているため、組み合わせによってラッキー度が違ってくる。今回、スウェーデンがベラルーシに負けたことと、準決勝でロシアがアメリカに負けたことは、カナダにとってWラッキーだった。フィジカルなゲームが得意の北米型に比べ、スウェーデンやロシアはスキルが勝るヨーロッパ型。決勝で同じタイプのアメリカが相手だったことは、ある意味でやりやすかった。ここにロシアが来たら、まったく違う展開になっていただろう。
●おお カナダ!!●
決勝戦では、カナダの力を遺憾なく発揮し、最後は余裕すら感じられた勝利だった。いくらカナダから応援団が大挙して押しかけたといっても、そこは敵地の真只中。地元アメリカの応援ぶりは凄かっただろう。カナダが50年ぶりのオリンピック優勝を目指しているなら、アメリカだって22年前のレークプラシッド以来の地元優勝でこの五輪を締めくくろうと思っているのだ。開会式での聖火最終点火者がその優勝メンバーだったことからも、その力の入れようが伝わってくる。
しかし、後半からはもうカナダのゲームだった。残り4分でジェローム・イギンラ(カルガリー・フレームス)がゴールした時、カナダの優勝は確定!子供のように飛びあがって喜んでいたウエイン・グレツキーら首脳陣の様子が印象的だった。さらに残り1分20秒でジョー・サキック(コロラド・アバランチ)がダメ押しのゴール!!バーナビー・ジョー(バーナビー出身なのでこう呼ばれる)は、この日2ゴール2アシストでオリンピックMVPに選ばれている。彼は8ヵ月前、スタンレーカップも取っているのだからスゴイ。
さて、この後のことは、みなさんもよーくご存知の通り、カナダ中が大騒ぎだった。ソルトレークシティでは爆発する笑顔とちょっぴり涙の表彰式となり、誰もが国歌「おお、カナダ」に酔いしれた。
●カナックス・プレーヤー、かく戦へり●
スウェーデンが敗退した時は大変なショックを受けたが、ナズランドとオーランドはチームの主軸となりよく戦っていた。26日のゲームで女の子が持っていたボード「Markus
& Mattias, You are still GOLD in
my mind!」が忘れられない。ファンってありがたいね。
フィンランドではヤルコ・ルッツが大暴れしていた。激しいボディチェックをしている奴がいるなぁと思って見ると、たいていルッツ。スウェーデン戦では
オーランドと激突していて、カナックスに戻ってから大丈夫か?と心配させた。
ついにゴールド・メダリストとなったエド・ジョバノフスキーは、あの毒舌のコメンテイター=ドン・チェリーに「すごくいい働きをしている」と褒められるほどの活躍ぶり。サキックのウィニング・ゴールは彼がアシストするなど、本人にとっても素晴らしい五輪だったに違いない。また一回り成長したジョボをカナックスで見られるのが楽しみだ。
●「うっぷす倶楽部」、記念すべきゲームを観戦!●
オリンピック終了直後の26日セントルイス戦をナマ観戦した「うっぷす倶楽部」。
実にいい観戦デーだった。ゲーム前にはカナダの金メダルを祝うセレモニーが行なわれ、まず相手チームのカナダ代表選手、アル・マキニスとクリス・プロンガーの名前が呼ばれる。さらにジョボが中央で表彰され、金メダルをファンに披露。場内は大歓声に包まれた。その後のカナダ国歌斉唱では、なんと中央スクリーンにオリンピックの表彰式が映し出され、それに合わせて歌ったのだ。めちゃくちゃ感動!GMプレイスの粋なはからいだった。ゲームは2-4から追いついての引き分け。「うっぷす倶楽部」の面々はGM内のバーで乾杯をして締めくくった。
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