カナックスが好調になってきたところで、オリンピック・ブレイク。ほぼ2週間、NHLはお休みとなる。が、そのソルトレーク冬季五輪にはNHLのプレーヤーがわんさか出るのだ。カナックスからも4人が出場。今回はオリンピックでのホッケー観戦のポイントを書いておいたので、こちらもテレビで楽しんでね。
 

●2月前半のカナックス●

 1月後半から連勝していたカナックス。そのunbeaten(負け無し)記録を9ゲームにまで伸ばした。しかし、その快進撃を阻んだのは、宿敵カルガリー・フレームス。8日・9日は連続でフレームスとの対戦。8日はアウェイゲームで4対1とやっつけてきたが、9日はGMで逆襲された。緒留加はこの試合を見に行き、怒り心頭。実に後味の悪いゲームだった。
 第1ピリオドで1対1と同点になり、フレームスのパワープレーに抗戦していた残り1分。カナックスのパスカットで、パックがフレームスの攻撃ゾーン(ブルーライン)から出たのに、なんとラインズマンはそれを見逃し、オフサイドの笛が吹かれなかった。フレームスはプレーを続行し、直後に1ゴール。それを有効とする主審。観客からは大ブーイング。カナックスのベンチも当然納得がいかない。しかしビデオ判定をするでもなく第1ピリオド終了。
 怒りはそれだけじゃない。この日のフレームスのプレーは、実にダーティーだった。「どんなことをしてでもカナックスのシュートを食い止めよ!」という指令でも出ていたかのようで、ホールディング(相手の体やスティックをつかんで身動きがとれなくすること)の連続。モリソンを抱え込むヤツ、セディンのスティックを掴むヤツなど目に余ったのに、なぜかほとんどペナルティーを取られない。あまりのひどさにジョバノフスキーがキレ、バートゥッジがキレ、あの温厚なキャッセルズまでキレた(みんなroughingのペナルティー)。第3ピリオド後半で、1点リードされているところを追いつく最大のチャンスに、やはりカルガリーのディフェンスがナズランドのスティックを抱え込み、ナズランドはネットの傍まで行けない。さすがのナズランドもマジでキレ、そいつに殴りかかっていたっけ。結局1点差で負けてしまったが、あのオフサイドの判定ミスがなければ、同点だったのに…。

●オールスター・ゲーム●

 2月2日に行われたオールスター・ゲームでは、ワールドチームでナズランドが2ゴールを、北米チームでジョバノフスキーが1ゴールを決め、カナックス勢が大活躍だった。ナズランドはこの日の“ファーストスター”に選ばれている。

●NHL's player of the month●

 そのナズランドが1月の“player of the month”に輝いた。彼は1月の14ゲーム中、8ゴール13アシストを決め、チームの勝率にも大きく貢献した。先日のブレント・ソペルの“Player of the Week"に続く快挙!

●2月後半の見どころ●

 25日まではソルトレーク冬季五輪があって、NHLはお休み。その後すぐ、26日はセントルイス戦、28日はダラス戦が、いずれもGMプレイスで行われる。26日は「うっぷす倶楽部」の観戦日なので、申し込んだ方は忘れないようにね。

●ソルトレーク冬季オリンピックの基礎知識●

 8日に開幕したソルトレーク冬季五輪。NHLのレギュラーシーズンがお休みとなる14日からは、NHLのプレーヤーがフル出場するのでお見逃しなく。オリンピックのチームは23人で構成される。カナックスからは、No.55エド・ジョバノフスキーがチーム・カナダに、No.19マーカス・ナズランドとNo.2マティアス・オーランドがチーム・スウェーデンに、そしてNo.37ヤルコ・ルッツがチーム・フィンランドの代表に選ばれている。 さて、ここでオリンピックのホッケーについて少し説明しておこう。オリンピックは国際ルールに基づいて行なわれるので、NHLと違う点がいくつかあるのだ。まずはリンクの広さ。五輪のリンクの幅はNHLより5フィート(約4.5m)広い。この違いがプレーに与える影響は大きい。狭いリンクに慣れたNHLプレーヤーは、多少やりにくさを感じるかもしれない。
 ペナルティーに関しては、オリンピックのほうが一様に厳しい。NHLではゲームを面白くするため、多少のボディチェックを認めているが、国際ルールでは反則とされることも…。
 そして、ルールの最も大きな違いはオーバータイムだ。オリンピックでは、予選ラウンドでタイになった場合は、引き分けのままとし、オーバータイムは行なわない。しかし準々決勝以降は勝敗をつけなければならないため、15分のインターミッションの後に、サドンデス方式で10分間のオーバータイム(決勝戦では20分)がある。それで決着がつかない場合は、「シュートアウト」といって、それぞれのチームから5人ずつ代表を選び出し、ペナルティー・ショットを行なう。長野オリンピックの準決勝の時、チーム・カナダはこのシュートアウトでチェコ(ゴーリーはあのドミニク・ハシェク)に1ゴール差で負け、決勝に進めず涙を飲んだのは記憶に新しい。
 オリンピックでは、男女とも既にA・Bの2グループに分かれて予選ラウンドが始まっている。順位は勝ち点加算方式で決められ、勝つと2点、負けると0点、引き分けで1点を加算。同点の場合は、得失点差で順位が決まる。15日からは「6強」と呼ばれる強豪6カ国が登場する。もちろんカナダもその一つ。「6強」とは、NHLプレーヤーを多く含む6チームで、グループAにカナダ(23人全員がNHLプレーヤー)、チェコ(20人)、スウェーデン(19人)、グループBにアメリカ(全員)、ロシア(22人)、フィンランド(19人)が入る。これに予選ラウンドから上がってきた2チームを加えた8チームで、ファイナル・ラウンドのリーグを戦い、さらに準々決勝のトーナメントに進む。カナダは残念なことにスウェーデンと同じグループ。つまり、準々決勝に行く前に、両チームが対戦してしまうのだ。できれば決勝くらいまで取っておきたかったのに(と、もう両者が決勝まで進む気でいる)。しかもチェコとも同グループだ。なんだか嫌な予感。あの悪夢が繰り返されなければいいが…。
 20日は準々決勝の4試合が一挙に行われる。このあたりからは絶対見逃さないように!この時期カナダにいるからには、カナディアンになったつもりで、 チーム・カナダを応援しようぜぃ!!

 
 
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