無駄な力は使わず、優雅に相手をかわす護身武道 合気道は、故・植芝盛平氏が日本の伝統的な柔術などを発展させて創始した武道 だ。合(=調和)・気(=精神)という名前の通り、精神修行・自己防衛を目的とし ているのだそう。 さて、この合気道をバンクーバーでもう15年も教えているという女性がいると聞 き、TROUT LAKE COMMUNITY CENTREの道場に見学に行くことにした。道場に現れたの は、笑顔とかわいい声がチャーミングな、中島田玉美先生。生徒からは、「タマ先 生」と親しまれている。こんな小柄な女性が、男性を倒したりできるのだろうか?と 思いきや、準備体操が始まると「エイ、サー!エイ、ハー!」と、迫力のかけ声。
福岡出身のタマ先生は、20歳の頃から合気道を始め、15年前旅行でカナダを訪ね た。その時に知り合ったこの道場の先生に誘われ、後継者としてバンクーバーにやっ てきたのだ。今回お邪魔したクラスは、全部で12名ほど。黒い袴をはいている上段者 (初段以上)や、女性も数名、老若入り交じった構成だ。なんと、この日はほとんど がカナダ人で、日本人はたったの3人。タマ先生は日本語(博多弁)と英語の入り交 じった解説をしながら、常にニコニコしつつ技を決めてみせる。 合気道歴3ヶ月というDanさんは、「空手もやったことがあるのですが、合気道を やってみて、より武道に対する理解が深まった気がします」とコメント。また、大学 留学中の上田貴哉さんは、合気道を始めて1年。どこが面白い?という質問には、 「投げられるときの動き」という答え。なるほど、技をかけられてみるとどうしてこ んなに簡単に倒れてしまうんだろうと不思議になる。ところが、レポーターが相手を 押して倒そうとしても、全然びくともしない.....。 「合気道は、力じゃないんですよ。他の武道と違う点は、動きがまるくてやわらか いこと。体全体のバランスを崩すことで相手を倒すことができるんです。女性や、小 柄な人でも大丈夫なんですよ」と、タマ先生。 組み手の練習が始まると、受け身を取ったときの音が、畳に「バチーン!」と響 く。倒された相手も、すぐさま立ち上がって次の組み手にかかるのだが、みんなとっ ても身が軽い。最後に正座し黙想を終え、挨拶をして練習終了。礼儀作法は厳しく も、タマ先生の人柄と教え方が、クラスを和やかな雰囲気にしているようだ。 *ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*
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