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その2
ファームステイ経験者に聞きました!
行ったさきから、いきなり労働。過酷な条件もいとわない、強い忍耐力と精神力が
必要。農家の方にがっかりされないようにするには?!
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経験者:中村美恵子さん
プロフィール:25歳。大阪府出身。今年4月にワーホリ終了後、日本に帰国。カナダ滞在中のほとんどをバンクーバーで過ごす。
ファームステイの出発日と実参加日数: 1999年6月4日〜。1ヶ月間。
ファームステイ先: オカナガン地方の南部の町。
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私がファームステイをしようと思ったのは大好きな馬と1度でいいから生活をしてみたかったし、せっかくカナダで生活できるチャンスを得たので今まで経験したことのないことをしてみたかったからです。
でも、ファームステイと言ってもどう探したらいいかわからなかった私は、通
っていた語学学校に相談しました。すると“ WWOOF ”と言うボランティア・ファームステイ協会があり、そこでカナダ全土に渡るファーム情報が掲載されているリストを発行しているので、それを購入して自分で希望のファームを探せばいいと教えてくれました。次にファームに連絡を取ってどこに行くのかを決めないといけません。リストには400以上の農家に関する情報が載っていたのですが、野菜や果
物を生産しているファームが多く、私の希望する馬の仕事ができるファームはほとんどありません。でもファーム探しにはホームステイ先のホストマザーも手伝ってくれたおかげで、なんとか馬の仕事もできるファームに行けることに決まりました。
いよいよファームステイが始まります。ある程度の覚悟と期待を胸にファームに向いました。私の受け入れ先はオカナガンの南にある野菜や果
物、そして馬を生産している小さなファームでした。第一印象は最悪で泣きそうになりました。建物は不衛生な印象で、バスルームにはシャワーがなくバスタブだけでした。嫌な予感がした私は1ヶ月前からボランティアでここで働いてるスイス人の女性に「週にどれくらいお風呂に入ってる?」と質問したところ、「週に1回ぐらいかな?ここの家族の人たちに合わせてるの」と言われてしまい目の前が真っ暗!最初は何がきつかったというと理想と現実のギャップがあまりにも大きかったこと。まぁ、勝手に理想を描いていた私が悪いんですけどね…。
仕事内容ですが、一度もファーム経験のない私は雑草抜きから始まります。だんだん慣れてくると他の作業も任せてもらえるようになり、畑のベッドを作ったり、
野菜の苗を植えたり、畑を作るための牛の糞を車の荷台にいっぱいのせたり、
ビニールハウスでの作業などをしました。さすがに炎天下の中で2時間くらいずっと牛の糞をシャベルですくっては荷台に乗せ、またその糞を果
物の苗木に降ろしていく作業をしたときは、体力的にも限界で気力だけでやっていたような気がします。でも、「お昼ご飯よ〜」との声が聞こえてきた瞬間の清々しいこと。「あ〜今日も頑張ってよく働いたなぁっ」て感じ…。
私がずっとやりたかった馬の仕事は希望者だけの仕事で夕方から始まります。馬の仕事を希望しなければ昼ご飯のあとからは自由時間になります。こちらの作業内容は馬に餌をあげたり、きれいにブラッシングしてあげたり、たてがみを切ってあげたり、なんと調教までさせてもらえました。私が担当したのは生まれて3ヶ月の仔馬。毎日一緒にいると私のことを覚えてくれて、私が近くまで行くと寄って来て私の後をずっと追ってくるのです。もう可愛くって嬉しくってしかたなかったです。
仕事の後は一緒に働いている人と自分達の国のことや馬のことなど、いろいろな
話をして過ごしました。もちろん私は英語を上手く話せないので英語を教えてもらうことも多かったです。また、休みの日にはみんなでケーキを焼いたり、食事を作ったり、散歩に行ったり、乗馬をして過ごしました。なんと言って
もここのファームは食事がとてもよく、キングサーモンや無農薬野菜、ファーム中を走り回っている鶏の卵などを食べる事ができ大満足!サーモンは驚いたことにインディアンとの物々交換によって得ているそうです。今の時代に物々交換なんて珍しいですよね。
でも楽しいことばかりではありませんでした。一番辛かったことは年に一度だけ蚊が大量
発生する時期に当たってしまったこと。蚊は日に日に私の血を吸っていき、手はジンマシンがでてるのかと思うぐらいブツブツだらけになって腫れ上がりました。夜中眠っている間にも耳元を”ブ〜ン”と飛んでいて眠れないし、一日中痒くて私は気が狂いそうになりました。そしてついに蚊に刺されることとあまりお風呂に入れないことに我慢ができなくなってしまった私は、ファームを辞めることに決めました。
私はファームステイを通して苦しいことや楽しいこと、嬉しかったことなどいろいろ経験しました。今となっては「もっと我慢ができたのでは」とも思うこともあるけど、その時の私はもう精一杯の状態でしたから残念だと思う反面
仕方がなかったと思います。そしてファーム・ステイのお陰で自分では足りないと思っている根性と忍耐は少し養われたような気がします。またいつかファームステイをするチャンスがあれば、今度は夏の暑い時期と、蚊の大量
発生する時期を外した秋ごろに、フルーツピッキングをしに、そして大好きなあの馬に会いに行きたいです。きっと今度はファームステイの現実を知ったので、もう理想と現実のギャップに苦しむこともなく、前よりももっと楽しく精神的にも余裕のある生活ができると思います。
私の行ったファームステイはボランティアだったので、労働力と宿&食事のエクスチェンジの方法でした。私はファームステイ(ボランティア)をしたいと思ってる人で、覚悟できる人にはぜひ体験してみてほしいと思うし、逆にファームでのんびり過ごそうと思う人や中途半端な気持ちで行こうと思ってる人にはお勧めできません。辛いこともいっぱいあったけど行ってよかったと言いきれます。
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1日のスケジュール(美枝子さんの場合)
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| AM 7:00~7:30 |
起床 |
| AM 7:30~8:00 |
朝食 |
| AM 8:00~ PM 2:00 |
畑仕事(この間に休憩あり) |
| PM 2:00~ |
昼食 |
| PM 3:00~ |
休憩(この間にお風呂に入ることも) |
| PM 5:00~8:00 |
馬の仕事 |
| PM 8:00~ |
夕食 |
| 夕食後~ |
フリータイム |
| PM 11:00~ |
就寝 |
| *毎週日曜日と雨降りはお休み |

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経験者:今本由紀子さん
プロフィール:27歳。兵庫県出身。ワーホリでカナダに滞在。目下ファームステイ中
ファームステイの出発日と実参加日数:2000年4月28日〜。2ヶ月間。
ファームステイ先: BC州北部、ドーソン・クリークという町。
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私がファームステイに参加したのは、大自然に憧れていたので、農場でならその目的が達成出来るだろうと思ったこと、働く代わりに食事&部屋の提供でカナダ滞在の費用が浮くと思ったこと、他の職業と違って英語力は問わないだろうと思ったことの3つ。
ステイ先は電話帳に載ってる広告などでファームステイを扱っている会社を調べ、実際に話を聞きに行って、1番いいと思った所で探して貰いました。費用は$250
弱。けっこう親戚や知り合いに農場をしている人がいるので、口コミでも見つかるかも知れません。ただその場合、Exchangeできるかどうかはわかりませんが。
私は馬がメインではなかったけれど、カナダに来るもう1つの目的の Northern
Lights が見れるかもということで Northern B.C. の Dawson Creek という町に決めました。ファームステイの体験談ではかなり厳しいことが書いてあったり、とても良かったと書いてあったりで、想像がつきにくく、ただただホストファミリーがいい人たちであることを願いました。
ファームの種類は想像を絶する広さの農場で300頭以上の牛を養育し、その餌となる
Hayを育てるのが主な仕事。私の仕事は、牛小屋のそうじ、Hay や Grain を与え、牛を誘導・操作して別
の場所・柵へ移すこと。まったくわからないまま、仔牛が産まれそうな牛のいる柵から、産まれてから何日か経つ仔牛の柵などに移動させていきます。今の時期は道路を1マイルほど牛を追い、草の生えている広大な土地へ移します。その他は馬の餌やり、グルーミングなどです。
初めの1週間は、ホントに泣く日がありました。「なんでこんなとこに来たんやろ?」って後悔ばかりしていました。甘く考えていた英語力の必要さを痛いほど感じ、辛く淋しい思いをしました。ステイ先には夫婦のみで、隣人と呼べるかどうか悩むくらい離れている隣人や、知り合いの人たちが来るだけで、同じ年頃の人はいないし、話しかけられてもわからないし、やはり英語力は仕事の上だけでなく、必要だと思います。それ以上に積極性で厚かましいくらいがちょうどいいのかも。それに体力も必要。牛を追いかけて走ったり、広大な土地を歩いたり、重い物を持ったり、運んだり…。ずいぶんと鍛えられたと思います。ダイエットにも効果
があるかも。
心配だった汚さは想像以上かもしれません。でも、1番辛かったのは、ホストマザーとうち解けるのに時間がかかったこと。牛が思い通
りにならなかったりした時にヒステリーを起こし、言われなきゃ出来ないわからないことを「なんでしないの?」とか、英語がわからないのに「どうしてわからないの?」とか言われることもありました。
でも本当は、何人目かの日本人だったのでよくわかってくれていたし、気にしてくれたり、心配してくれたりしたのがよくわかったし、仕事を覚えるにつれ、イライラする気持ちもわかるようになったし、仕事なのだから楽しいばかりではないこともよく理解できました。
マザーが作ってくれた Apple Crisp は忘れられません。作り方も教えて貰いました。
それから、もう1つ辛かったのはアレルギーになってしまったこと。 Hay
& Grain による Dust が原因のようで目と手が腫れ、腕にはじんましんのようなものができ、ファミリーに心配をかけてしまいました。そのせいで期間を短縮せざるをえませんでした。辛いことは多かったけれど、楽しいと思えることも多かったです。毎日というほど仔牛が産まれ、がちょうや犬、猫にも子供がいて、運良く仔馬の誕生も見ることができました。牛も世話をし出すと可愛くてなついてくれたりするのもいました。はじめはみんな同じように見えて区別
がつかなかったけれど、個性があるのがよくわかり、お気に入りの仔牛もいます。熊、鹿、コヨーテ、きつねも見れました。今のところはまだですが、狼も見れるんだそうです。
それに念願のNorthern Lights 。この町の様に、何もない、光のない所でしか見えないと思います。何回か見ることができたけど、揺らめくように形が変わって、ベストな状態はごくわずかな時間。だから、より感動できました。よく見る写
真のように七色ではないけど。かなりハードで厳しいけれど、ここでしかできない体験をしていると思います。今は来て良かったと思えるようになりました。都会では日本人もいるし、あまり日本との違いは見られないけれど、田舎ではかなり違った生活習慣が見られると思います。甘い考えでは痛い目に会うけれど、本当にいい経験ができると思います。
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1日のスケジュール(由紀子さんの場合)
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| AM 7:30 |
起床 |
| AM 8:30 |
朝食 |
| AM 9:00 |
牛小屋の掃除や餌やリ |
| PM 12:00~2:00 |
昼食 |
| 午後 |
牛の移動など、ファミリーを手伝う。それ以外は手紙などを書いたりすることも |
| PM 5:30~ |
牛と馬に Grain & Hay を与える |
| PM 10:00~ |
夕食 |
| *日によってスケジュールが変る事もあります。 |


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