バンクーバー友達獲得事情 海外生活の醍醐味のひとつに友達作りがある。日本で暮らしていては出会えそうも ないバックグランドを持った人々と出会う機会に胸を膨らませている人も少なくな いだろう。地元のカナディアンだけではなく、世界中から留学生の集まるバンクー バーならではの友人作りもできるはず。そして、もちろん日本人の新しい友人も …。今回のOOPS!では海外での友人作りについて生の声を集めてみました。


PART1:日本人・カナディアンに聞いた友達事状

まず、友人作りについてみんなはどう思ってるのか、日本人、そしてカナディアン や他国の人に伺いました。

■日本人に聞きました。
1.カナディアンの友達が欲しいですか?
YES 100%

2.カナディアンの友人の数
0人 12%、不明12%、5人以上6%、5人以下30%、2人以下40%

アンケートに答えてくれた人
15人

場所
ダウンタウン・その他

カナダ人と知り合った場所
1.学校 
2.ボランティア 
3.教会   
4.子供の友達 
5.隣の住人   

どのように交流しているか
1.E-mailでのやり取り 
2.家を訪問する   
3.食事する

カナディアンとの交流が難しい点   
1.言葉の問題(ボキャブラリーの不足、話しが合わない)
2.習慣、感覚の違い

 

〜日本人が感じているカナダでの友達作りの現状〜
「地元の人と友達になって英語を話したい」、「地元の情報を入手したい」という思いは正直、多かれ少なかれみんな持っている。また付き合う上での苦労の種は 英語や習慣・バックグラウンドの違いから生じるものが少なくない。(今回は特に 滞在期間が短いワーホリの人を中心にアンケートを取ったので上記のような特徴が出たのかも。) また、出会いの場は、学校、習い事、ボランティアなど人それぞれだが、友人からの紹介や友人の友人などといったケースもある。チャンスがあれば積極的に行動に移したい。

他国の人との出会いにおいて英語力がネックになることも多い。特に英語を使 って友人を作りたいなら、自分のことをいろいろ紹介できるぐらいの語学力は欲し いところ。英語があまり達者でない場合には、聞き上手になることも鍵になる。お 喋りを楽しむ前に自分に興味を持ってもらうことや、共通の話題を見つけるなど 少々の努力が必要。毎回「どうにか分かってくれ〜」というように、相手に判断や 理解をゆだねるような態度では良い関係を保つのも難しいかも。相手も疲れるしね …。

 

■日本人の友達がいる カナディアン・他国の人に聞きました。
1.日本人んと知り合った場所
学校・大学40%、日本20%、エクスチェンジクラブ20%、
ルームメイト10%、その他 10%

どんな日本人と友達になりたい?
1.英語を話せる人 
2.気の合う人   
3.同じ趣味を持っている人
4.新しい文化に興味がある人     

日本人との交流で難しい点   
1.無い   
2.コミュニケーション   
3.習慣の違い   
4.遠距離で時間が合わないこと

日本人の好きなところは
1.フレンドリー 
2.礼儀正しい   
3.すすんで物事にトライする(積極的)
4.食事や服装、文化   

 

〜カナダ人・他国の人が考えている日本人の友達〜
 今回、アンケートに協力してくれたカナディアンは、大学生が多かったせいか、 異なるバックグラウンドを持つ人と友達になることに興味のある人が多かった。

「日本人との交流で難しい点は?」という質問に対して、カナディアンは案外あ っさり「ない」と答えている人が多い。日本人に同様の質問をした時には十中八九 が何らかの問題を指摘していたのに比べるとおもしろい結果。これは、見解の違い か、はたまた状況の違いか…。

また日本人に対する印象や好きなところを質問した箇所では圧倒的に「フレンド リー、礼儀正しい」というコメントが多かった。確かに約束の時間をきちんと守る ことやルールをちゃんと守れることが評価されていると聞いた事があるが…。ま た、予測に反して日本人が「シャイ」であるというコメントはなかった。これは、 ただの偏見だったのだろうか、それともシャイな日本人は海外に来ないのだろうか?

日本や日本語に興味のあるカナディアンとは友達になりやすいようだ。共通 の話 題や言葉を学ぶという目的が伴うからだろう。また、英語以外の外国語を話せる 人、海外生活の経験のある人はその苦労や状況を理解してくれ、苦労話にも花が咲 く。また、日本や日本語に興味のある人からは「平仮名とカタカナと漢字はどう違 うのか」とか「日本独特の年号は何を基準にカウントされているのか」などすぐに は答えられない質問を浴びせられるのを覚悟。反対に、日本にそれほど興味がない 人と友人になるには、会話を楽しめる英語力と何か共通の趣味や話題が必要かも。


PART2:「出会いの場」

友人は作ろうと思って作れるものでもない。でも、まずは誰かと“出会わなけれ ば”始まらない。出会いの場、それは友人作りのスタート地点だ。次に紹介するの は、出会いの場を利用して、積極的に友達作りをしている人達です。


出会いの場:ボランティア
ヒロコさん 学生

「The Vancouver Volunteer Centre Society」で自分のレベル、やりたいこと に適したボランティアを紹介してくれますが、インターネット上でも多種多様なボ ランティアの情報とその曜日や具体的な内容もキャッチできます。もちろん地元の カナディアンや他国からの留学生も参加していますので、知り合いや友人を作る良 い機会になると思います。

私は老人ホームでおじいちゃん、おばあちゃんの話相手やお世話をしていまし た。最初は正直な話、帰国後の就職や自分の英語のレベルアップというような打算的な考えもあって参加したのですが、参加してみてほんとに良かったと思えること がたくさんありました。ただ、最初は3人だったスタッフも希望者が多く、数ヶ月 後には仕事が全員に当たらないほどに増えていました。この状況にはちょっと参りましたが…。自分も英語が使えて、おじいちゃん、おばちゃんも喜んでくれて、友 人を作れるチャンスもあり、良い経験になりました。問題はやはり英語力。流暢に 話せなくても大丈夫なボランティアはあります。たとえばスノーボードを教えると か、映画製作とか専門知識プラス英語力が必要というボランティアはけっこうあり ます。共通の専門知識や技術を持った人の知り合いを作りたい人にはうってつけかもしれません。

 

出会いの場:アルバイト先
トシコさん 滞在期間9ヶ月 ワーホリ

私の場合、かなり特殊なのですが…(笑)グランドホークスというところで住み 込みのベビーシッターを4ヶ月していて、その時に友人がたくさんできました。日 本で保母をしていたので子供に関係する仕事を探していたのですが、やはり決め手 が英語力とあって小学校などは難しいと聞いていました。ベビーシッターは少し英語力が足りなくても可能性があったので、バンクーバーの派遣会社から紹介してもらいました。バンクーバーからバスで11時間、日本人は私1人しかいない小さな田 舎町だったのでどこにいっても親切にしてもらいました。雇い主のファミリーの子 供は下は3歳から上は9歳の4人兄弟。その中でも7歳のアンドリューがいつも私の心 配してくれました。彼が子供の中では一番の友人でしたね。(笑)

知り合いは雇い主のファミリーだけでしたが、彼らがパーティーや遊びに誘ってくれたり友人を紹介してくれました。その中でも、一番親しくなったのが東ヨーロッパから来たアリアナでした。彼女は地元の会社に勤めているくらいなので英語には不自由していま せんが、彼女にとっても英語は第2言語だったので私の状況や気持ちをよく理解してくれました。いっしょに映画を見たり、お酒を飲んだり、早朝エクササイズに通 ったり…、とにかくいっしょに多くの時間を過ごしました。

彼女の国では編物用の「毛糸部屋」というものが各家庭にあるほど編物の盛んな 国だそうで、いろいろ親切に教えてくれました。私も以前にやったことがあったの でこれをきっかけにとても仲良くなれました。共通 の知識や興味は言葉の足りない ところを埋めてくれます。ただもっと話せれば相手のことも深く知ることができた し、自分のことも伝えることができたのに、とは思います。

グランドホークスはゆったりと時間が流れていて私がカナダに求めていたものが そこには有りました。田舎暮らしもカナダ独特だったし、なによりも日本にいては 友人になれない人たちと多く出会いました。その他、知り合った友人とは今でもメ ールを交換して交流は続けています。

出会いの場:行きつけの店
アユミさん 滞在期間9ヶ月 ワーホリ

作ろうとして出来たわけではなく自然な流れで「友人」が増えた私のいきさつ はこんな感じだ。当時住んでいた家の近くに新しいカフェがオープン。ルームメイ トとさっそく行って外のテーブルでコーヒーを飲んでいると、オーナーが出てきて クッキーをくれた。人のよさそうなその人は、片言の日本語を話したりもした。後 日ルームメイトがクッキーのお礼にとイチゴポッキ−を持っていって「日本のお菓子です」と渡した。その次にそのお店を訪れると、今度はコーヒーをおごってくれ た。それから、そこを通るたびにその店に寄るようになった。当然、オーナーとも 顔見知りになり、次第に打ち解けるようになった。オーナーは、イタリア系のカナ ディアン。店にはイランやチェコ、スイス生まれの店員さんがいてとても国際色豊 かだった。

店に行くたび店員さんと挨拶を交わすようになり色々な話をするようになっ た。これが始まりである。友人は何がきっかけでできるものか分からないものだ。 この店が『いきつけの店』になり、そこの人たちと言葉を交わす事で安心できるような居心地のいい環境が出来ていった。このカフェでの人との出会いを通 じて多国の文化や習慣を学べたことは大きな収穫だった。移民の国カナダらしいことだと思う。   

友人作りは基本的に日本と同じ。コミュニケーションの手段として英語は大切 だけど、出来なくても友人はできると実感した。  

話をしていて気分がいいし、面白いから人と会う。これはカナダでも同じ。スム ーズに交流が取れたのは、相手も同じように興味があったからだと思う。相手に興味を持ち、受け入れる事。それ無しにコミュニケーションは取れない。反対に外国人だからとか先入観があると難しいかもしれない。私はほとんど英語が話せない。 カタコトの英語と言う表現が適切なぐらい。ただ、話をするのが凄く好きだ。カタ コトの英語を勢いで喋る。案外通じるものである。付け加えて相手の受け入れが大 きかった。通じないときは何度も何度も聴いてくれたし、また相手の話しを理解で きないときはゆっくり、そして易しい単語に代えて言い直してくれた。この過程が よりコミュニケーションを深くしたと思う。伝えたいという意思が強ければ、単語 が分からなくても疎通が取れるものだ。だから英語はそれなりに大切だけど、それ よりも自分の伝えようとするパワーが必要だと感じた。

出会いの場:ESLスクール
テルさん 滞在期間6ヶ月 学生

バンクーバーには英語の勉強のために来たんですが、通っているESLスクールで いろんな国から来ている留学生に出会いました。韓国、タイ、台湾、メキシコ、ア ルゼンチン、コスタリカ、ブラジル人の学生達です。みんな違う母国語を話していて、共通 語が英語。英語でコミュニケーションを取ること自体がおもしろいのだけ れど、文化の違いをお互いに発見したりするのがおもしろいですね。

特に、いっしょに酒を飲んだりするのがおもしろい。教室だけじゃ出来ないよう ないろんなことを話し合います。万国共通で良い酒は会話や人の仲も助けると思い ました。あと、バンクーバーでこれを言ったら怒られるかもしれないけど、僕にと ってもうひとつの友人作りのポイントはタバコでした。否が応でも屋外の決められ たところで吸うでしょ?そしたら毎日、顔合わすメンバーも決まってくるし、自然 と会話が始まって…。まあ、僕にとって酒とタバコの存在がキーワードでした。あ くまで僕にとってですよ。(笑)あとはいっしょに観光したことでしょうか。バン クーバーに来た当初、英語がよく分からなくて、バスに乗るのも、買物に行くのも 少し恐かった時期があったのですが、友人と出かけることで、そういうことにも 段々慣れてきて…。一人じゃ難しいことも一緒にやってクリアできたといった感じ ですね。

他の都市で通ったことがないので比較はできませんが、予想以上に外国人の友人 ができてとてもうれしいです。世界中に友達ができた感じ。少なくても日本で生活 していれば得られなかった。バンクーバーという街を選んで良かったと思っていま す。

外国人の友達を作るコツですか?良い意味でラフに構えることじゃないでしょう か。あまり細かい部分にこだわらない。外国で友人は作りにくいものだが、お互い の違いを認めて、付き合うことは大切だと思います。あとは日本人の友人と時とい っしょでしょ?ソリが合うか合わないか。パーソナリティーの問題でしょう。

出会いの場:柔道の道場
アツコさん 滞在期間3ヶ月 ワーホリ

柔道歴14年、日本でも子供に柔道を指導していたアツコさん。「ワーホリでせっ かくカナダに来たのだから、自分の得意なことで貢献したかった」と、知り合いに 紹介してもらった道場で週に3回、指導の手伝いをしている。誰も知り合いのいな いカナダの道場に行くことは不安ではなかったのか?という質問にも「柔道ができ ることが嬉しくて、不安なんかなかった。」と笑顔で答える根からの柔道好き。

生徒は地元のカナディアンと日本人が同じぐらいの割合で、道場の中では日本語と英語がごちゃまぜ状態。日本人に日本語で説明している横でカナディアンの子供 が「彼女、今なんていったの?」と英語を話せる人に聞いていたり。アツコさんに とってはこの環境もなじみ易かったとか。もちろん業の名前などは日本語、そして 「イチ、ニ、サン、シ…」という掛け声も。ただし詳しい説明や業のコツは英語で の指導になる。「英語は必要ですね。もっと喋れればと思うことが多々ある。動作 や実技の伴うものだから、指導する際はなんとか、といった感じだけど。練習のあ と子供たちと英語でコミュニケーションをとるのが難しいです。」

英語には少々の不便さは感じながら、それでもアツコさんが道場で人気者なのは指 導の真面目さ、熱心さと、何よりもその明るいキャラクターにありそうだ。(もち ろんその強さも魅力だろうが。)練習が済んでもみんなアツコさんと喋るために並 んで待っていたくらいの人気者(笑)「子供から大人までみんなとてもフレンドリ ー。柔道以外でもパーティーに誘ってくれたりします。指導しているカナディアン の子供のお母さんからお餅を差し入れしてもらったり(笑)。良い人たちに囲まれ てカナダに来て柔道を指導できてほんと良かったと思います。」と話す笑顔にカナ ダライフの充実感を感じる。

友人作りについては「趣味が同じ人は友人になり易いということは言えるんじゃないでしょうか。出会った後も共通 の話題があるし、深く付き合える。長く続くのも趣味の友人が強いと思います。」とコメントを頂いた。「もっと英語の勉強をし て言葉でもちゃんとしたコミュニケーションを図れるようになりたい」というのが 今後の目標。彼女ならそれも達成し、さらに多くの良き友を得そうだ。

出会いの場:
Language Exchange Club
ユウコさん 滞在期間6ヶ月 ワーホリ 
シンさん 滞在期間3ヶ月 ワーホリ
ユウイチロウさん 滞在期間3年 学生

出会いの場の可能性を求めて Language Exchange Club「PLAZA CAFE」 にお邪魔しました。

どこでこのクラブをみつけましたか?
ユウコさん(以下Y):Oops!で(笑)
シンさん(以下S):友人の紹介で。他のところと比べて安いので決めました。

このクラブを通じて友人はできましたか?
Y : まだ、日が浅いので友人というほどではないですが…。知り合いは増えました ね。  あと、アクティビティーがあるので参加すればもっとたくさんの人と知り合いに なるチャンスはあると思います。
ユウイチロウさん(以下Yu):サッカークラブの活動に参加していて、それを通 じ て知り合いは増えました。試合の後飲みにいったり、他の試合に誘ってもらったり …。

外国で友人を作る上で難しいと感じることはありますか?
Y : 英語で言いたいことが言えないところなど
S : 案外、地元の人と知り合うチャンスがないこと
Yu: カナディアンの中に自分が一人の時は輪に入りづらかったりする。

このクラブの良いところを教えてください
S :
地元の人と一対一で話す機会が持てる。ここは学校ではないから先生、生徒とい う感 覚がないし、友人になれるチャンスもある。
Yu: 会話力は伸びると思います。喋る機会も多いし、学校はどうしても受身になり がち。 ここではまず喋らないと話にならないので。

最後に今後の予定を教えてください。なにか他の活動に参加しますか?
Y : 今度、バンクーバーマラソンのボランティアをします。私自身が陸上競技の経 験者 なので。オルガナイザーが日本人でない団体の活動に参加してみたかっ た。地元の人 といっしょに参加できるので楽しみです。
S : ファームステイに行きます。その後はカナダを旅行して回ります。カナディア ンだ けではなくいろいろな国から来ている友人を作りたい。
Yu: 今はコミュニティーカレッジに通っています。日本に帰っても長く交流を続けていけ るような友人をもっと得たいですね。後、日本に居る時もそうです が、あまり合わな い人とは友人にならないほうが良い。長くは続かないし。共 通の趣味やスポーツで得 た友人は続きますね。


「PLAZA CAFE」のマネージャーから友人作りのワンポイント
「私自身がもともとインターナショナル スチューデント。そういう点で学生やワ ーホリで来ている人の悩みや希望も分かります。日本人の若者は文法に必要以上に 気を使い、なかなか話せないところがあるようです。オープンマインド、とにかく 何か、間違ってもいいから言葉を発することから始めれば良いと思います。」

LANGUAGE EXCHANGE CLUB 「PLAZA CAFE」
クラブでは月に2回クラブ主催のアクティビティーが有り、ビザに関する相談や 住居に関するインフォメーションも必要ならば提供してくれる。また、会員はフリ ーインターネットも使用可能。そして、ここは学校ではなくExchange Club なの で、たとえば日本語を教えることのできる人は自分の教えた回数分だけ他の言語 (英語、韓国語、マンダリン、フランス語などなど)を無料で学ぶこともできる。 (教えるだけの能力があるかは面接にて確認)雰囲気はとってもアットホーム。勉 強をしに来たという感じではなく、近所のカフェで友人と会って、お喋りを楽しむ といった感じ。もちろん、カナディアンだけではなく他国からの学生とも知り合い になれるチャンスもある。そしてちょっと、ブレイクしたければおいしいコーヒー やスナックをすぐに買うこともできてしまう。(なんてったって、「CAFE」なの で)リラックスして会話自体を楽しむことも英語上達のひとつの要素。そこから知 らない表現や自分の意見を話すために語彙も増えて…。ここにくれば、英語を学ぶ ことをさらに、ぐっと身近に感じられるはずだ。
ADDRESS: B 103-750 PACIFIC BLVD. PLAZA OF NATIONS
PHONE: 688-0234
E-MAIL: Plaza_cafe@hotmail.com

番外編


バンクーバーで日本人の友人も作る
タカコさん 滞在期間10ヶ月 ワーホリ

バンクーバーは日本人が多いから、日本人の友人が欲しいのなら出会いの場はたくさんある。私の場合、語学学校に通 っている時に数人、気の合う人たちと出会っ た。みんな目的意識のはっきりした人たちで、年齢や日本での環境が近かった(社会人を数年やって来たという)ので話があった。あたり前だが英語の勉強のために 学校に通ってたので、お互い知らない単語を教えあったり、よく遊びながら勉強も した。勉強に疲れれば日本語での雑談がストレス解消にもなった。ワーホリが多か ったので決まって「日本に帰ったら何をする?」という話題が出た。みんなそれぞ れに目的を持っていて、このワーホリの期間を次のステップアップとして捉えてい る人も少なくなかった。数は多くなかったが日本で違う地域に住む人とカナダでの 生活を通じて知り合えたことはとても面白いことだったし、精神的に随分救われた こともあった。帰国後彼らの地元を訪ね、それぞれの成功を見るのが今から楽しみ だ。


Part3:海外で友人を作るということ…

せっかくの海外生活、できれば現地の友人もたくさんほしい…。特に渡加して間もない人は新しい人々との出会いに、多大なる期待をかけていることだろう。ただし、理想や自分勝手な都合だけで真の友人は出来るのだろうか?海外ということも あってか友人作りにおける基本や何か大切なことを忘れがちになってはいません か?このコーナーでは英語圏での生活の長いサチコさんに「海外で友人を作るこ と」についていろいろと意見を聞いてみた。

サチコさん 海外生活10年 移民

サチさんは英語圏での生活が約10年と長いですが、友人作りの上で英語力は必要 だと思いますか。

「基本的に必要だと思います。まず、人柄ってその人と話してみないと分からな い。そういう点では不可欠だと思う。ただ少々言葉がつたなくとも、共通 の趣味や 話題があり、お互いを尊重できる部分があれば言葉の足りないところはカバーでき るということもある。私の場合は日本に興味がある、日本語を学びたいと言って近 づいてきた人は避けている。友人になるということは結果であって、私が日本人だ からという理由だけで、その人が近づいて来ているとしたら、何らかのステレオタ イプを持たれている懸念があるし、『日本語をただで教えて欲しい』と下心を持っ て近づかれるのは、失礼だと感じるから。人間性や性格の合う友人が長続きするの は万国共通。日本でも海外でも同じ。」

サチさんのカナダでの親友のことを教えてください

「彼女はたしかにカナディアンなのだけど海外生活が長かったので、どこかカナダ のことも客観的にみているところがある人です。日常的なことからカナダ式冠婚葬 祭のことまでいろいろよく相談に乗ってもらう。」

日本のことや日本人について質問されることはありますか?

「たしかに彼女から何か聞かれた時には答えるけど、付き合いが長いし、押し付け るように『日本ではこう』というようなことは言わないし、殆ど話題にものぼらな い。お箸の使い方を指導したりはしますが(笑)。先にも言いましたが、彼女も海外生活が長かったので、私たち2人の間はまさに無国籍状態。反対にカナダ以外の 世界を知らない人だったら、こんなに良い関係を保てなかったかも。」

海外で友人を作る時に注意すべき点などありますか?

「これは、本当に個人的な意見ですけれど、異性の友人ばかりが増えていくのはど うかな?と思います。日本に居ても同性とうまく行かない人って、ちょっとずれて いますよね〜。同性の友達って、恋愛に発展する可能性が無い分シビアな視点で物 を見ていますから、その点異性の方が採点が甘いというか、多少のワガママでもま かり通るきらいがあるかな?また、少ない時間の中でできる限り英語に触れていた い気持ちは分かりますが、わざと日本人を避ける人、また英語を話す人だけに良い 顔をする人は私からすれば、すこし勘違いしているように感じる。自国の人と友人 になれない人がほんとに言葉もパーフェクトに分からない他国の人と友人になれる のか。そういう疑問がいつも浮かびます。たとえば言葉を学ぶためだけや自分のメリットだけのために友人になっても、そんな長続きはしないでしょう。ほんとうの 友人づくりはそういった類の勘違いをなしに、『この人は何故、私の友人なのかし ら?』と一度考え直すことも必要では。たしかに生活が長ければ長いほど、いたる ところで「知り合い」はできます。でも私にとっても「友人」と呼べる人はそう多くはない。これも日本に居る時と同じですね。学生の時の話ですが、ある日本人の 学生は大学に3年間いても地元の友人が一人もできなかった。彼自身もその状況に 疲れて日本に帰ることになってしまった。彼は日本人を徹底的に避けていた人だっ たのですが、何か根本的に友人を作るということの理由が間違っていたのではない かと、今はそう思います。」

日本人を避ける人の話が出たので伺いますか、反対にカナダにきて日本人、日本にどっぷり漬かっている人をどう思いますか?

「その人が何故ここにいるのかで、違うと思います。例えば、英語を勉強するのが 目的ならば、日本語ビデオを借りる所を英語のビデオにするとか、英語の本を読む とか、日本語だけの集まりに参加するのを何度かに一度は断って、その間英語に漬 かる努力をする等、例えテレビを見るだけでもその時間は英語に触れているんです から。日本の物を全てシャットアウトするのでは無くて自分である程度ボーダーを 作ればストレスも軽くなるでしょうし。目的が漠然と『海外生活』ならば、別 に何 をしようが、ここに居るだけで目的を果たしているわけでしょう。自分も含めた移 民に関していえば、個人差がありますから気持ちのバランスを取って行くのが最も大切でしょう。」

サチさんはカナダに来て3年目だそうですが、友人の輪が広がったきっかけは?

「私の場合、日本にいたころのカナダ人の友人がこっちに住んでいて、彼女がいろ んなところに連れ回してくれたおかげで知り合い、友人が増えた。友人の友人など 「芋づる式友人」(笑)がある意味安全ですね。共通の友人を持っているし、話題 も多いし。」

日本人の友人がカナダにいますか?

「多くはないですが、心を開いて何でも打ち明けられる友人が二人程います。」

では最後にこれから友人作りに奮闘しようとしている人へメッセージをどうぞ。

「海外生活が長くても友人と呼べる人はそんなに多くは作れない。即席に作っても 去るのもはやい。日本に居る時と同じで友人は自然とできるもの、出会った後、深 く分かり合えるかどうかは、その人自身にどれだけ人間的魅力を感じるかに掛かっ ているでしょう。たくさんの人と知り合いになることもエキサイティングですが、 肩の力を抜いてじっくり友情を育てることもとても有意義なことだと思います。」

 



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